あっという間に1か月が過ぎようとしています。
みなさんは、新しい環境に慣れましたか?
こどもたちの様子を見ていると、それぞれの顔のこわばりが解けて、やさしい笑顔や安心して遊ぶ姿が見られるようになってきました。うれしいです。
そんな中、くじらクラス(3歳~5歳児)では、自然に新しいおともだちの名前を呼び合う声が聞こえはじめ、こひつじクラス(0歳~2歳児)でも、指をさしておともだちや先生を呼ぼうとする姿が見られるようになりました。
名前を呼ぶということは、相手との信頼関係を築いていくためにとても大切だな~と、いつもこの時期に感じます。
さて、こどもの名前を呼ぶことで、ある先生と話しになりました。こどもの名前は、名前を省略したニックネームで呼ぶのことがふさわしいのか?それとも、きちんと名前を読んであげることがいいのか?
つまり、『淳子』という名前を、家庭で呼ばれている『淳ちゃん』や兄弟姉妹やともだちの中で呼ばれているような『ジュンジュン』と呼ぶのがいいのか?それとも『淳子ちゃん』と呼ぶのがいいのか?ということが話題になったのです。
みなさんは、どう思われますか?
こどもが家庭でどのように呼ばれているか?そのこどもの年齢は?などなど・・・いろいろな背景はあると思います。また、呼び掛ける側が、その子どもにとってどのような存在(親、兄弟姉妹、ともだち、先生など)なのか!という相手との関係性もあると思います。
その中でも大事にしたいことは、‟名前を呼ぶ″ということです。それは呼ぶ側にとって、その人が大切な存在であることを表すものだからです。また、名前を呼ばれる人は、自分が愛されていること、人格が認められていることを自覚することにつながるのではないかと思います。そのことを心に留めて、どのようにこどもに呼びかけるのか、考えて尊敬し合う信頼関係を築いていきたいものです。
園長 多胡淳子