12月を迎えます。『神さまからの愛』が届けられるクリスマスがやってきます。
みなさんご存知の通り、クリスマスは、救い主イエス・キリストの誕生を喜び祝う時です。それは、私たちにどんなメッセージを伝えようとしているのでしょうか?
ひとつの実話があります・・・
1914年の第一次世界大戦の時に送られた手紙が、何十年もたってひとりの人の目にふれ、世界中の人に広められたお話です。
「戦場の最前線で、イギリスとドイツが戦っていたクリスマスを迎えた日のことです。
ドイツ軍の方から『きよしこのよる』の讃美歌の調べが流れ、兵士たちがクリスマス・ツリーにキャンドルを灯しました。それを受けて、イギリス軍の兵士も手をとめドイツ軍の方に歩み寄り手を握り合い、死者を埋葬し、チョコレートやお酒などを贈り物として贈ったというのです。
クリスマスの一日の休戦でした。戦場にいた一人のイギリス人は、自分の妻にこのことを手紙にして送りました。手紙は、妻の元に届けられました。しかし、夫は戦場から帰ってくることはありませんでした。また、このクリスマスの出来事は、非公式な休戦であったので、一般の人に知られることがありませんでした。
それから、何十年もたった時のことです。
ひとりの人が、古道具屋でひとつの机を見つけました。机を気に入り、家に買って帰りました。家で机の引き出しを開けた時…この手紙が入っていたのです。
その人は、手紙を読み、このことを自分だけにとどめるのではなく多くの人に伝えるべきと考え、
このお話が世の中に知られることとなりました。」
突然かもしれませんが、最近、メディアで流れるニュースを見聞きしていると、なんだか憂鬱な気持ちにさせられます。これからの未来を創りだすこどもたちと一緒にいる私たちは、こんなことでよいのか?どのようなことを子どもたちの未来に向けてのプレゼントにしたらよいのか?と考えます。
…クリスマスを迎えるにあたり、子どもたちの『今』を見直し、『愛』の大切さを伝えていく必要があるのではないでしょうか。
今を見直すこと!!それは、子どもたちの時間を大人の時間に巻き込むのではなく、子どもたちにとってこれから必要になる時間を保障してあげることではないでしょうか。
みんなで、心あたたまる2017年度のクリスマス物語を創っていく時間(とき)を過ごしましょう。