8月の終わりに、年長児クラスのデイキャンプを開きました。今年は、クラスで読み聞かせをしていた『おしいれのぼうけん』をテーマに様々なあそびの展開を楽しみました。
1学期からこどもたちは期待と緊張を持ちながら過ごしていたました。話し合いや準備が園生活のひとつになって、取り組みが進んでいきました。夏期間にはひとりひとりが家庭や園で想いを繋いでいたようです。当日は、こどもたちのアイデア、先生たちが工夫、そして保護者のみなさまの理解と協力もいただき、ドキドキ・ワクワク!!今年のデイキャンプの願いそのものとなる、仲間と『冒険すること』『助け合うこと』を存分に感じることができました。
もちろんこどもたちがやりたい!と考えたことで実現できなかったこともあります。でも「できない!」となった時、どんな風に工夫や気持ちの折り合いをつけたら良いのなど、対話の時間を大切にしました。だからこそ思い出深い時間を仲間や先生たちと過ごすことができ、こどもたちの成長につながる時間となったのでは!!とこどもたちを見ていて思います。
また、日頃一緒に園生活を送っているくじらチームの年少中児クラスのこどもたちも、考えたり、困ったり、喜んだり!と、とにかく一生懸命な年長児の姿を日々見て、憧れの気持ちを膨らませ、ファンタジーの心を揺り動かされる刺激をもらったようです。デイキャンプの翌週からデイキャンプで用いた押入れの扉(こどもたちが制作した扉)を動物門(園の出入口門)につけている所から園に入り、入った外の掲示板に貼られたドキュメンテーションの写真を眺め、そして年長児自身や先生たちからの口々に話を聞ききました。すると年長児以上に余韻を楽しみ盛り上がり、自分たちのあそびに発展させる姿を見せてくれています。
こどもたちの姿とやりとりに色々教えられた夏を経て2学期が始まりました。
園生活は共にいるみんなのもの。そして与えられた今をそれぞれが大切にすることがお互いの次の日を作っている…日々の過程がこどもたちの育ちにつながっている…こう思いました。
今、乳幼児もコロナに感染する状況で、人と人が育ち合う教育保育現場においてどこまで防ぐことができるのでしょうか?対策の模索が続く園生活に、保護者のみなさまのご理解・ご協力いただけていることに感謝しております。2学期もみなさまと一緒に、こどもたちの育ちのためにこどもたちの『ありのままの今』を支えあいたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
園長 多胡淳子